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いつからこうしているんだろう?
 男子トイレに拘束されたままどれだけの時間がたったのだろう? 
目隠しをされているから、周囲がどうなっているのかわからない。
カサリ、と物音が聞こえるたびに、『こんな格好をみられているんだ』と思い、乳首が硬くなり、アソコがうずく。
たまらない。
息が荒くなる。
 不意に唇に暖かいものが触れた。
荒々しく、後頭部をつかまれ、咽の奥まで貫かれる。
強引に肉棒をしごかされる。気持ち悪い。吐きそうになる。まるで、射精させるための道具。精液処理の道具。  
『わたしは肉便器なんだ』  実感する。
肉便器。
人間じゃない。
もう、人間じゃなくてもいい。
に、く、べ、ん、き。
心の中で繰り返した。
そのたびに、わたしの中の被虐的なものが鎌首をもたげる。
   咽の奥に苦くて熱いものが噴出される。
私はそれを飲み干す。
だって、私は肉便器なんだから。
 のどの奥から引き出されたソレを丁寧に嘗め回し、きれいにする。
お礼、言わなきゃ。わたしは道具なんだから。
  「汚らしい肉便器に精液を恵んでいただきありがとうございました」




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